私には文才がなく、小説なんて書けなくて、ノンフィクションの話なのですが…。
最近、運動不足でスポーツジムに通い始めました。
そこのスポーツクラブのインストラクターというか、コーチのような人が数人いて、みんな筋肉ムキムキの体ばかりの中、そのうちの一人のコーチが何とまぁ、何かの間違いでその場にいるような、ぼってりしたお腹な感じの体型のコーチがいます。僕の目はもちろんその人に釘付け!汗のかき方も半端じゃない…そのコーチは何故か職員の更衣室を使わずに、一般客の更衣室で着替えをしている。僕は会員になっているので、会員専用の更衣室が使えるのですが、やっぱりそのコーチと同じ一般の更衣室で着替えをしている…。
ある日、いつものようにそのコーチのあとに付いて、更衣室へ行き、着替えを済ませた。
すると、コーチは「あぁ、俺今日ロッカーの鍵忘れて来たぁ。」
そう言って、服をかごの中に入れ、棚の上にポンと置いて更衣室を出て行った。
僕の理性は抑えきれず、コーチがトレーニングルームへ行くのを見届けて、更衣室に戻りそっとかごに近寄った。コーチの服は汗と体臭で鼻が曲がりそうなくらいの臭いを発していた。その中には蒸れ蒸れの湿った靴下もあり、それが更に強力な臭いを発している。
コーチの靴下を持って帰りたかったがそれをしてしまえば窃盗になってしまう…
自分の中で「ダメ!」という天使と「持って帰れ!」悪魔が交互にささやいていた。
そんなこんなで何とか自分を抑え、今日はプールで泳ぐことにした。
普段の運動不足がたたり、200m泳いだらもう体力の限界が来てしまった。
そして更衣室に戻るとコーチもその日のレッスンが終ったようで、僕より少し後に更衣室へ入ってきた。そしてコーチの方から「今日はプールの方へ行ってたんっすねぇ。」って話しかけてきてくれた。
「えっ、あっ、あぁ、そうなんですよ。200でギブしてしまいました。」
ってドキドキしながら答えた。そして思い切って
「僕、今日は何も予定ないんですが、良かったら一緒に飲みに行きませんか?」
って一杯飲みに誘ってみた。すると
「あっ、いいですねぇ。」
とOKの返事が返ってきた。
しかし、週末とあってか、どこの店に行ってもいっぱいで、入れなかった。
ここまで来て、絶対諦めたくなかった僕は、冗談めかしてコーチに
「じゃあコンビニで何か買ってコーチんとこででもちびちびと…」
なんて言ってみた。するとコーチは、
「あっ、俺は全然いいっすよ。でも俺んち汚いからゆっくり飲めないかもっすが…」
と、意外な返事が返ってきた。そして早速コンビニで買出しして、コーチの家に行った。
ワンルームマンションで、思っていた以上にきれいな建物だったが、コーチの部屋に
入ると、言葉では言い表せないような、異様な臭いが漂ってきた。
“確かにこの臭いの中で飲むのはキツイかも…”って思ってしまうくらいだった。
そしてコーチが何とか2人が座れるくらいのスペースを作ってくれて、2人で乾杯した。
不意にコーチが、
「俺、何でいつも一般の更衣室使ってるか気にならない?」
って聞いてきた。もちろんずっと気になってることだ。
「はい、気になってるっていうか、何ていうか…」
「俺、汗とかの臭いがきついんっすよね。だからスタッフのみんなからスタッフ専用の
更衣室は使用禁止にされてるんすよ(笑)」
と、笑いながら話してくれた。
「そうだったんですね。」
僕も笑いながら答えた。でも次の瞬間、まじめな顔になって、
「でも、まさかこの俺の臭いに興奮する奴がいたなんて、思ってもみなかったよ。」
って言ってきた。そのとき、かなり動揺してしまい、
「えっ…あっ…」
と言葉に詰まってしまった。
「俺が知らないとでも思ってたのかぁ? んー?」
そういいながらコーチは、靴下を脱いで、顔の前でゆらゆらさせてきた。
「今日も俺の服やこの靴下臭ってたよなぁ? ほらぁ、これが欲しかったんだろ? ん?」
見られていたんだ…どうしよう…
「前からお前の視線には気がついていたんだよ。そして『今日鍵を忘れた』なんて
嘘ついて、餌をまいたら思った通り、餌に食いついて来たから俺も確信が持てたんだ。
それで何とか俺の部屋におびき寄せようとしたら、お前の方から来てくれたって訳だ。」
コーチの策略にまんまとハマってしまったようだ。
僕は蛇に睨まれた蛙状態で、正座したまま動けなくなっていた。
コーチはゆっくりもう片方の靴下をぬぎながら質問してきた。
「お前は臭いフェチなのか?」
「は…はい、太った人の汗の臭いとか体臭の臭いに興奮します。
でも特に足や靴とか靴下の臭いに異常に興奮します。」
って正直に答えた…というか、コーチに睨まれてたら嘘はつけなかった。
「じゃあこれなんか、たまらんだろ?」
そう言ってコーチは足の指で靴下をつまんで、僕の顔の前に見せ付けるように出した。
近くで臭うと、気を失いそうになるくらいの悪臭だったけど、かぐのをやめられない…
「お前、こんな臭いに興奮するなんてかなりの変態だなぁ。ほら、もっとかげよ!」
そう言うとコーチは靴下を顔に押し付けてきた。
その臭いをかげばかぐほど頭がぼんやりしてきて、コーチの方を見ようとしても焦点が合わない。
「ん?どうだ?臭いと極度の興奮状態で意識が朦朧としてきたみたいだなぁ。」
完全にコーチのペースで操られている。
そしてコーチが自分の足にねっとりとした唾を垂らして、
「お前には2つの選択肢がある。ひとつはこのまま帰ること。もちろんそっちを選んだら
俺は、今日の事は全て忘れるし、明日からも今まで通りの関係だ。
そしてもうひとつは、俺の奴隷になること。そっちを選ぶと、これからはお前を奴隷として
俺の臭いで調教していく。奴隷を選ぶんなら、この唾を舐めろ!」
もちろん僕は、
「よろしくお願いします。」
と言って、コーチの足元に跪いて、足に垂らされた、唾をきれいに舐め取った。
舐め終わってコーチの顔を見上げると、含み笑いをして僕の方を見下ろしていた。