14才のとき、同級生と勃起したものをまさぐり合うようになった。
オナニーを知ったばかりのころで、服のうえから触り合うだけで興奮していた。
その友達は美少年で評判の子だった。でもそのころは男が好きだとはっきり意識していなかったので、恋愛感情のようなものはなく、単なる男の友達だった。
そのうちにトイレで抱き合いながら固くなったものをこすりつけ合うようになった。
授業が終わると真っ先にトイレへ行き、誰も来ないうちに抱き合って触り合った。
でも射精するようなことはなく、キスもしなかった。自分としては、じゃれ合いのつもりでしかなかった。まだ、セックスについての知識も乏しかったし。
ところがある日、トイレでたわむれているところをワル仲間の一人に見られてしまった。
噂はたちまち広がったようで、俺はリーダー格の奴に呼び出され、「おまえ和寿とホモやってんだって?」などと因縁をつけられ、仲間に殴られた。
相手の和寿は何もされなかったから、きっとこのワルは和寿のことが好きで、俺に嫉妬していたんだと思う。小さな田舎町だったから、噂は町中に広がり、それから俺はつらい青春時代を送ることになる。高校を卒業するとすぐに東京へ出てきた。それ以来田舎には帰っていない。
でも和寿とはその後も普通につき合って、修学旅行では布団のなかで直に勃起したものを触り合った。
和寿の方がセックスについての知識は豊富で、アナルが気持ちいいことも知っているようだった。俺のアナルにペニスを押しつけて、「気持ちいいだろう」なんて言っていたし、俺の家に遊びに来たときには、あそこを触りながら「やりたくなっちゃった」なんて言ったこともあった。今から思うと誘っていたのかもしれないが、そのころ俺はウブで、男どうしで何かするなんてまったく考えつかなかった。向こうはたぶん俺にその気があることを察知していて、セックスしてみたかったんだと思う。こう考えると、男は誰でも同性に惹かれる素質があるんだなと思う。
そいつがいい男だったこともあり、今でもそいつの固いペニスの感触を思い出すと、たまらなく興奮する。
最後まで行かなかったことで、きれいな思い出になっているのかもしれない。
(和寿は仮名です。そいつが桜井和寿に似ていたので。)